• 2006年09月 の記事一覧

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2006年09月26日(火) 記事No.10

読書が好きだと我が読者は認識しておられると思うのだが、実は小生、
テレビも好きでしてな、
言いだしっぺ、やりだしっぺが誰かは知らないが、テレビは1日○時間
にしときなさいなどとよく大人がのたまいましてなぁ。小学校あたりでは夏休み等の
計画に勉強○時間、テレビは○時間と円グラフに1日のおおまかな過ごし方を
記入して提出させるという生活の強要をしいられるという大変窮屈な思いを
しましたぞ。
テレビ好きにを「ふぬけ」にさせるとんでもない手口でしたな。

例えばテレビを3時間とするとそれが多いだのなんだのといちゃもんを
つける輩がいるわけで、そうなると朝9時半からの夏休み恒例のアニメタイム
すら満足に視聴できない。まったく困りモノでしたな、いやいや。

三つ子の魂百までなんて諺がふさわしいかどうかははなはだ疑問ですが、
テレビ好きは見る内容こそ違えどそのまま性格のごとく変わらないわけで、
成長とともにアニメがドラマになり映画になりお笑いなりといった有様で
今日に至りますなぁ。
そうそう、ドラマの話ですな。今日は。

放送予定のドラマを見る見ないの基準として、1つは出演者で決めるというもの、
例えば小生は阿部寛や江口洋介が出るドラマは放置できぬということですな。
脇役もこだわりますなぁ。橋爪功あたりが出てくると締まりますな。やはり。
ちなみに女性陣ならばいっぱいいて書ききれませぬぞ。がはは。


さてもう1つの基準、こちらが本日のメニュー、いやぁ、こう書くと定食になりますなぁ。
それはさておき、基準の2番目は原作本を読んだかどうかということ。

すべての物語の半分は過去に世に出回った本の内容をもとにさらに脚本家なり監督が
視聴者ウケしやすいように、または自分がやりたいようにアレンジしたものを
映像として届けるのですな。

このアレンジが果たして原作者にとって合点のいくものなのか否か、
その思惑を探るのが好みでしてな、ゆえに読んだことのある本の映像化にはアンテナを
何十本も立てるほど興味が沸く。これを知的生活とでも言いましょうかな。

簡単な例ではダ・ヴィンチ・コードの時は原作本が滅法面白いが映像はイマイチとかいう
ことですなぁ。じゃあこれに原作者のダン・ブラウンはどう感じたか、
興味ありますなぁ。


ここはテレビ好きとのお題ゆえ、最近放送された2つの原作本ありの短篇ドラマを2つ。

まずは先週日曜日の「僕たちの戦争」。
こちらは渡辺健が主演した「明日の記憶」の著者、荻原浩(以下ヒロシ)が2004年に
商業出版した物語。名前こそどこにでもいそうなそれですが著者の認知度も高まりました
かなぁ。

僕たちの戦争
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主人公は2人いて、
1人は2002年のニューヨークのテロ騒動時に沖でサーフボードをしていた主人公。
もう1人は1944年(昭和19年)に海軍航空訓練として操縦桿を握っていた主人公。
この2人が時代は違うも同じ月日、同じ時間、そして同じ場所で事故に遭遇して気を失った
ことを理由に気がつけばそれぞれが入れ替わっていたという設定ですな。
もちろん容姿もウリふたつなために映像化では1人2役という極端な物言いで業界人に
言わせるならば「ギャラ節約」ができたと。
ちなみにその役を演じたのは森山未來。
で実はこの物語、登場人物は一部省略されていたものの、セリフが原作本とドラマとで
ぴったり一致する箇所がかなりあったという点がいたく印象深かった反面、原作本は
もっと面白いわいと今更ながら豪語したいですなぁ。

魅力はなんといっても現在から過去へ来た主人公と過去から現代へ来た主人公がどちらも
時代にさっぱり適さない言葉遣いを会話のみならず情景描写までも主人公の世界観にあわせて
述べられる点でしたかな。
特に過去から来た側の描写はなんとも滑稽。

例えば携帯電話ですな。これを過去から来た男が表現すると
「小型無線機」。
テレビとそのリモコンは
「映写箱」に「手にした薄板」。
コーラのLサイズは
「甲羅の得るサイズ」。
新聞紙のカラー紙面を
「総天然色写真の新聞」。

また昔はなかった言葉遣いの「まじ!」。
これを主人公なりに解釈、思案すると
「喜怒哀楽のすべてをあらわす言葉。あるいは軽い挨拶といった意味でつかわれるらしい....」

いやぁ、このあたりの正しい意味は産みの親である薬丸あたりに説明願いたいですなぁ。
はなまるマーケットの番組中ででもいいから。


そういう心の中の解釈はドラマ内ではすべて驚く表情で片付けてしまいますからな。
この作品に関しては真の面白さは活字にこそ発見できますな。

まあ以上のようにどんなヘンテコな語彙が生まれるかは想像するだけで面白いですなぁ。
「すまん。」「知らぬ。」といった会話中での登場は、言わない今だからこその時代錯誤。
しかし使う日本語の節々になぜか美しさも感じましてな。
だが過去の戦中から来た主人公は「御国のため」「皇国の」
と国への愛は「死」も辞さない意志を感じますぞ。

一方で過去へやって来た側はその逆。カタカナ言葉の大盤振る舞いに語尾等につく不必要な
言葉の行列。なんともいえない中身のない、しかも弱い意志。
こちらは今の世を知っているだけに特に新鮮味は感じないのはちと残念ですが、
それもいたし方ありませぬかな。

活字もを映像もあわせて考えますれば
戦争を境に現代と過去の両方への著者の皮肉がたっぷり込められたメッセージを存分に
味わえる書きっぷりにお腹いっぱいですぞ。
そしてそれぞれの時代の足りない点を補いあっているというのもポイント。
そこに決して変えることのできない歴史の重みを加え、歴史の前で人は抵抗できないことを
ちょっとした仕掛けでもって伝えていく。色が赤いかどうかはわかりませぬが、なに色かの
糸で結ばれているのですな。歴史というものは。
例えば昭和19年に来た主人公の1人がそこで出会う人物達は現代における友人の祖父母であったり
実の祖父の若い頃であったり。なんかドラえもんの香りがどこからか漂ってますな。
そんなSFじみた話は過去のもゴロゴロありましたかな。いやいや。
ただ戦争に対する想いというものに関しては若干インパクトが不足しているようにも
感じましてなぁ、これについては文中の言い回しに小生が気をとられ過ぎたというのも
原因かとは思うのですが。


まあ極めて原作とドラマが類似していたのが「僕たちの戦争」というわけですな。
ならば原作者の満足度は許容範囲でしょうなぁ。


さて、その放送の1週間前に「死亡推定時刻」なるドラマが放送されましてなぁ、
こちらはあまり耳慣れない名前の朔立木(サクタツキ)が原作者。

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本の内容は、とある女子中学生の誘拐殺人事件で捕まった男が実は犯人でないにもかかわらず
取調で殺人を犯したと自供してしまったために、死刑判決を受けてしまう。
その判決の控訴審を国選弁護人として事件を担当することになった主人公
はさまざまな資料をもとにこれが冤罪事件であることを見抜き、
警察・検察・裁判所のしくみや慣行といったシロウトにわかりづらい内容を事細かに
説明を加えながら、いかにして冤罪事件が成立するかという過程を読者に提供する、
そして一度取調で供述してしまったことがいかにその後の展開を決定付けるかも非常に
伝わる一見ノンフィクションかあるいは社会問題のジャンルに入れてもよいような内容ですな。

ところが吉岡秀隆が演じたこのドラマはあろうことか、冤罪をテーマの主軸に扱わず、
真犯人は誰かという視聴者に擦り寄るような出来上がりになってしまっており、
それが誰が犯人の匂いかもわかるベタなパターン。
原作本の言いたいことがまったく別の、それもミステリー仕立ての物語として
なにかの生まれ変わりかとでも思うようなあまりにもの変貌ぶりに
著者の朔立木の心中ご察ししますぞ。

著者や出版社、脚本家や監督、出演者、そしてテレビ局それぞれの力関係がこういう
原作本のあるテレビドラマでは嫌味なほどに見え隠れするのは
なんとも言えませんな~。

おっと.........



仏でしたな。俗世間のカネや嫉妬に立ち入ってはなりませぬな。いや~。

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2006年09月18日(月) 記事No.9
いや~、すっかり秋になりましたなぁ。

盛りを過ぎたといえば、ブログあたりも一時期の勢いは鳴りを潜めながらも
なんとかこの移り変わりの激しいネット社会で生き抜く算段のようでなにより。
近頃はオーマイニュース等の市民記者や、ソーシャルネットワークがキラ星のごとく
注目を集めておるのじゃが、こう見えても小生も某市民記者サイトに登録して
おり、ウサギのごとく耳を澄ませ、キリンのごとく首を長くしてさらには
フクロウのごとく夜を過ごし、ネタの散策に余念がない毎日ですぞ。
一方、ソーシャルネットワークのお誘いはたまに受けたりするのじゃが、
知る人ぞ知る者どもに小生の臭い部分を知られるというのはなんだか落ち着きませぬから
なぁ。
劇的な邂逅というのもありうる反面、息の詰まるような再会も当然あるわけで、
天秤にかけますれば、ここはブログというヌルさが居心地がよろしいというわけですな。
いやいや。


盛りを過ぎたといいますと、活字ですな。
特に氷河期時代にすっかり突入の雑誌、主に週刊誌はツラい毎日のようですな。

そんな日陰の週刊誌だからこそちょっくら読んでみたい、人の知らぬ存ぜぬネタは
実体験と週刊誌コラムに常に寝転んでいるというわけで、
胡散臭さと面白さの二面性を兼ね備える週刊新潮9月21日号のコラム、

~おとなの羅針盤~。

担当するのは先崎学、将棋棋士の方ですな。彼の提案、

トイレノックに一定のルールをつけるというお話は妙味でしたなぁ。
彼曰く、
「行きたいトイレが塞がっている時ほどストレスを感じることはない!」

ということでその解消策にノックの方法を持ち出すという小話。

これを小生を主人公にすると、
小生が朝、もよおしそうになって駅構内のトイレに駆け込んだとする。もちろんあっちの方ですぞ。
ところがいくつかある戸はすべて塞がっており、なんとかならぬものかと戸を叩く。
1回ノックはまだ余裕がある。
2回ノックはできればちょっと早くしてくれ。
3回ノックはもうたまらん!早く出てくれ!!

のようにノックの仕方でその人の土壇場度を知らせるというわけですな。
すると中で先にもよおしている輩は
1回ノックはまだまだかかる。
2回ノックはもうすぐ終わる。

というルールの下、ノック返しをする。

ここでどうしてもたまらん! つまり極めて危機的状態の場合は
改めて今度は連打で返すというルールを決めるというミニコラム。

なんとも静寂な場で黙読したおかげでぷ~っと噴出しそうになってしまいましてな、
公衆の面前で辱めの眼差しを感じたのが最近のことというわけで。

そういえば駅構内の公衆トイレ
OKWebにでも問いかけようと思ったのじゃが、
なぜ最も貴重な時間帯といわれる朝8時や8時半に清掃タイムに突入するかという
あの不快感溢れる疑問ですな。
せめて9時や9時半にしてはもらえぬかと一度問い詰めた時があり、そのとき
清掃オバさん、まあオジさんのようなオバさんだったのじゃが、そのオバさんが

「仕事ですから。」

のセリフには、本当にオジさんにしたろか! 
と思いましてなぁ........

おっと.......


仏 でしたな。 いやいや、失敬。


学生時代にも便所トラブルを1度経験しましてな。
1時限目の授業が朝9時から。学校に到着したのが8時半。
8時40分ぐらいにお決まりの「もよおし」が来まして、朝の駅構内とは180度違う
静けさが朝の学校なのじゃが、そのガラ空きの戸内で朝の一仕事をしておったところ、
あとから清掃オバさんが入ってくるやいなや、

「やるんやったら掃除の済んだところでやってくれたらええのに!!」

と激怒。それにカチンときた小生も口撃で応戦。

「やってしまったもんはしゃ~ないやろ。」

しかしですな、想像してくだされ。
戸外で言いたい放題文句を言うオバさんに戸内で身動きのとれない小生にどう転んだって
勝ち目があるわけがない。
約1分にわたる合戦はオバさんの勝ち逃げ。
こちらは戸を出るやその卑怯者を汗だくになって探すも、すっかり身を潜めてしまい、そのまま
時効成立。もよおしの最中はいかに人は無防備かということを肌で感じた瞬間でしたな。
いやいや。
素手vs刀、ハブvsマングース、叶美香vs叶恭子といったところですな。
あの逃亡者、次に会ったときは許さぬと恨みつらみの中、無事学校卒業とあいなったわけで。



おっと.........

これまた 仏 であることを忘れておりましたな。


まあこの記事は食後にのんびりと読んでくだされ。




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2006年09月07日(木) 記事No.8
暗い。まだ暗い。いや、もう暗い。
9月の朝5時はまだ暗いのではなく、もう暗い。
8月よりも、7月よりも、そして6月よりももう暗い。

朝5時。朝5時とは、新しい朝が来る1時間半前。
希望の朝が来る90分前。

90分。この90分。この90分が大切。この90分がどの90分より
も大切。
なぜだ。この静けさ、この涼しさ、この閑散さ、
それが180度変化する90分。この体験、この神秘的体験。

まもなく訪れる汚れ、そして病んでいる暴力的な1日が始まる前触れ。
嵐の前の静けさ。それが90分。

汚れる前の、読む前の、穢れのない時間。
さあ読もう。さあ書こう。さあ読書をしよう。これが読書欲。


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三島由紀夫賞受賞作家、古川日出男
テレビは見ない。携帯持たない。現代社会を持ち込まない男、古川日出男
NHKBS週刊ブックレビューに初登場。
テレビは見ないがテレビに出ている古川日出男
枠が嫌い、境界が嫌い、区別されるのが嫌い、区別する思考が嫌い。
オレ流、我流の古川日出男
ちょいワルおやじに片足を突っ込みつつある風貌の
彼の描く、彼の語る小説。小説の世界。いやそれは古川日出男の世界。

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ガン。食道ガン。そして再発。
直木賞作家、藤原伊織は言う。
「アムステルダム行きのチケットを。」
死。死の選択。死の選択が許される国、オランダ。
昨年2月にガン宣告。手が施せず、抗がん剤。
よい。体調がよい。よくなった。治った。治ったかもしれない。治ったような
気がした。
今年3月再発。ところが今度は手術ができる。抗がん剤の対象とは違う別の悪性。
それは8時間の大手術。90分の5倍と2分の1の大手術。そしてリハビリ。
死ぬから読むのではない。死なぬから読みたい藤原伊織

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starきみのお父さんを友人にもったことを、私は、誇りに思う。
star涙がでました。

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やり直し。学習のやり直し。知的学習のやり直し。
小説。国内海外とにかく小説。理解に苦しむ自分がある。
ならば古典を読もう。そして聖書を読もう。
文学理解に欠かせぬバイブル、古典、聖書。
聖書ならばキリスト教を読もう。キリスト教徒の作家を読もう。
昭和の作家。キリスト教......三浦綾子に遠藤周作。

家にある。部屋にある。棚にある。
しかしない。棚にない。いや、隠れている。隅っこ。端っこ。棚の隅、かつ奥。
ネズミの習性のごとく好んで隠れる書物。塵と埃。
隠れるにはわけがある。別の書物が探し物を隠す。邪魔をする。
新たな参入物が探し物を隠す。

どかす。彼らをどかす。乱暴にどかす。どけと言ってもどかないから手でどかす。
ひたすらどかす。汗を流しながらどかす。
ようやくめぐり合った10年ぶりの再会。

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と同時に
新しい朝が来た。
希望の朝だ。
喜びに胸を開け、
大空あおげ。

90分の終わりが訪れた。朝の光とムシの鳴き声。そしてラジオ体操。
朝の始まりが90分の終わりを告げる。

希望の朝は終わりを告げた。


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2006年09月02日(土) 記事No.7
最近、「表情筋」にかつての柔軟さがなくなって2週間(とはいっても短いが)、
だからであろうか、さりげないワンフレーズが心に響く。

リビングルームに冗談を~



自身にとって世界一のサービス業は、昔々の「スチュワーデス物語」で演じられる
キャビンアテンダントの職でもない。はたまた近頃レンタルショップに出回っている
「有頂天ホテル」で演じられるいわゆるホテルマンでもない。
逆立ちしようがでんぐり返りをしようが世の最大のサービス業は

「お笑い」 だ。この

リビングルームに冗談を~

は、とあるお笑い芸人によるDVDの始まり画面より登場する一言、それがこちら

2006 上半期 漫才「爆笑問題のツーショット」
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star爆笑問題が好きだから星4つ他の漫才師だったら星2つ。
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お笑いジャンルのDVDなるものを初めて買った。借りたことは数に限りがないが、
買ったのは初めてだ。

この記事は大阪から発信しているのだが、東京を持ち場として「笑い」を提供する芸人
に必ずたちはだかる壁がある。関西という名の壁である。

1946年、今から60年前に英国首相チャーチルは言った。
「バルチック海のステッチンからアドリア海のトリエステまで、ヨーロッパ大陸を横切り
 鉄のカーテンが降りている。」

東西冷戦の勃発だ。
この名演説に軽く便乗するなら、

「北は日本海の舞鶴から、南は太平洋の串本まで、日本列島を横切り
 鉄のカーテンが降りている。」

県境に即していないのがなんとも心残りなのだが、
実は爆笑問題もこの鉄に触れたらそこには電流が流れていたからもういやだと
いわんばかりの、カーテンの向こう側を恐れる芸人の一味である。
そんなエピソードを以前聞いたことがある。
つまり関西は彼らにとってはコンプレックス以外のなにものでもない。

しかしながら、そのカーテンがもう鉄ではないことを彼らにぜひお知らせしたい。
鉄のカーテンは彼らのためにレースのカーテンに変更した。
関西の地は味が薄いのがお好みだ。うどんもそばもそうである。だが一方ではとことん
コテコテなのもウケがいい。だから爆笑問題は関西でも決して評判は悪くない。

金曜8時の「太田総理」には正直舌を巻いている。時事問題を2時間語らせるコンテスト
でも開かせれば、確実に賞レースでは最右翼。

そんな2人が今後シリーズ化させようとするのは本タイトルの「2006 上半期
より明らかだ。
60分間の時事漫才。彼らの路線はこれしかないが、これでいい。

さて、そのできばえなのだが、物語性のあるシロモノは聞く側の姿勢が肝心だ。
それは2通り。ネタに身を任せる受身型とネタの先を読む積極型。
参加意識をちらつかせるなら俄然、積極型が楽しめる。それがコントや漫才を
楽しむコツである。

笑わせる側も2通り。
ネタを固定させるタイプと、ネタを流動させるタイプ。
前者の典型はドリフが代表だ。聞き手とのあうんの呼吸が第一である。
後者の典型はダウンタウン。松本人志の描く筋書きにあうんの呼吸の介入は死活問題だ。

しかしその両方を兼ね備えたのが爆笑問題、太田光は妙味がある。

話はDVDだ。
上半期をさらに2ヶ月に区切る。そしてその時々の時事問題にネタを織り交ぜるのは毎度恒例
のパターンだ。

そんな今回の リビングルームの冗談」
まじめな時事を芸能ネタで落とす、例えるなら朝日新聞の一面記事をアサヒ芸能のゴシップに
刷り直すような方法が多かった。

自民党武部幹事長がホリえもんに言った「わが息子よ!」の一面記事は
逮捕の結末で180度態度を変えた、つまり逆になったことを利用して

「私が息子です!」


と太田は落とした。ここは一笑。こちらの予想では「わが娘よ!!」のオチが来ると
思っていた。○。


耐震偽装の姉歯事件。この話題が出てくると、太田は最も言いたいネタで落としてくる。
特ダネ司会の小倉智昭だ。
「姉歯は怪しい。」に
「おまえも怪しい。」というシナリオは予想通りで △。
ただし、そのあとの

「震度3でズレた、5強で倒壊。」でマンネリネタをカバーしたことに評価を付けたい。

イナバウアーの荒川静香。イヌを抱えて「イヌバウアー」の話題を膨らませて
稲川淳二と抱き合って「稲バウアー!」のオチは失笑の×。

第二東京タワーの話題をベースに
「リリー・フランキーはもう一回書かなければならない。」
とのオチは読書好きには○。

有賀さつきの離婚会見、元夫フジテレビ和田解説員との夫婦生活を「上司と部下の関係」
と語ったことを受けて、夜の生活に話が及ぶ。いわゆる本作唯一の下ネタの登場だ。
そのネタにプーチン、ブッシュ、38度境界線を持ち出した奇想に○。

ワールドカップの惨敗を話題に、たらればの多いサッカー界に
カズの嫁は「したら」。  ×。
しかしながら、98年の惨敗劇でFW城への水掛け事件を持ち出して
「この、チョンマゲ議員がぁ!!」

思い出したよ松浪健四郎。太田しかできないオチに○。


とまあネタの一部をバラしたtakam16(当管理人)は × .........。


ちなみに個人的に最もツボにはまる漫才師はベタな関西路線でトミーズだ。
ボケのトミーズ雅を脂汗を垂らしながら必死のパッチでツッこむトミーズ健を
ほったらかしにして
どんどんネタを繰り出すあの展開ぶりには脱帽だ。
ただ
そんな彼らにも爆笑問題と同じく鉄のカーテンが立ちはだかる。
そしてそれがいまだにレースに変化しないのはファンとしては実に残念である。




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